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November 2007
元来 UNIX オペレーティングシステムは文字専用のシステムとして設計され、キーボードで入力するコマンドによって制御されていました。これはコマンド行インターフェイス (CLI) として知られています。X ウィンドウシステム、Xfce および他のプロジェクトは以来 UNIX にグラフィカルなユーザーインターフェイス (GUI) を追加していきました。あなたが今実際に使用しているのは正にこれです。GUI が備わったと言っても CLI が無用の長物になるわけではありません。辺りを見回せば CLI は未だに存在していて、一種の作業をこなすには最も容易、最速かつ強力な手段になることが少なからずあります。実際のところパワーユーザーは CLI 無しではやっていけないでしょう。
Terminal は X ターミナルエミュレーターとして知られるものの一つで、ターミナルあるいはシェルとして言及されることが多いようです。あなたのデスクトップにやもすると大昔の文字スクリーンを思わせるようなものを持ち込んできますが、他のグラフィカルなアプリケーションとスクリーンを共有するのに何の問題もありません。Windows ユーザーには MS-DOS プロンプトというユーティリティ (Windows 環境下において DOS コマンド行での作業を可能にする類似機能) に詳しい方がいるかもしれませんが UNIX の CLI は能力的に遥かに勝っていて使いやすいという事をぜひとも知って頂きたいと思います。
Terminal は X コンソーシアムが開発したアプリケーション xterm
の動作を真似ます。ではその xterm
はと言うと、これは DEC の VT102 ターミナルを真似て、DEC VT220 エスケープシーケンスも同様にサポートします。ここで言うエスケープシーケンスというのは、文字 Esc で始まる一連なりの文字のことです。VT102 や VT220 ターミナルがカーソルの位置を定めたり画面をクリアするような機能に使用する、これらエスケープシーケンスの全てを Terminal は受け付けます。
Terminal の先進的な機能に、シンプルな設定インターフェイス、単一ウィンドウ内ターミナルでの複数タブの利用、背景の疑似透過、デスクトップでスペースを節約するのに役立つ小型モード (メニューバーとウィンドウ装飾枠の非表示) が挙げられます。
以下に特色を並べます:
これらの特色に加えて、Terminal は昨今のターミナルエミュレーターに望まれる全ての機能をサポートします