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2. Java の CGI プログラムを実行するためのサーバの設定(説明つき)

この章では、Java CGIパッケージのインストールについて、各操作 がどのような影響を及ぼすか分かるように、詳しく説明します。 単にインストールすることが目的で、細かい理由はあまり気にしない人は、こ の章は飛ばして Java の CGI プログラムを実行するためのサーバの設定(簡略版) へ進んでください。

2.1 必要なもの

このソフトウェアは Java 開発キットがインストールされているほとんど全て の UNIX 系 OS の WWW サーバ上で動作します。 筆者は Debian Linux パッケージを用いており、HTTP デーモンとし ては apache を使っています。 もしあなたが使っているサーバ上で動作しなかった場合には、筆者 ( dhs@orbits.com) まで連絡してください。

残念ながら Java ランタイムインタプリタはメモリを大量消費するようです。 Java の CGI プログラムをたくさん実行するようならば、サーバ機のメモリを 増設した方が良いかもしれません。

2.2 Java CGI アドオン・ソフトウェア

Java による CGI プログラム実行を支援するために私が書いたソフトウェアは Java CGIと呼びます。 このパッケージは ftp://www.orbits.com/pub/software/java_cgi-0.4.tgz から入手することができます(バージョン番号は変わるかもしれません)。

2.3 ソースの展開

まず、本パッケージを展開する適当なディレクトリを決めます。 (各種ソースを展開する標準のディレクトリをまだ決めていない場合には、 /usr/local/srcにするのが良いでしょう。) 次に以下のコマンドでパッケージを展開します。

gzip -dc java_cgi-0.4.tgz | tar -xvf -
この操作によりjava_cgi-0.4というディレクトリができます。 このディレクトリ内には本文書でこれ以降に出てくるファイルがあるはずです。 (もしバージョン番号が変わっている場合には、これ以降はパッケージに含ま れる文書の指示に従ってください。)

2.4 ローカルパスについての方針の決定

ここでは、Java CGI パッケージを配置する場所を決める必要があります。 これは一般的にはcgi-binがあるディレクトリにします。私の apacheサーバはcgi-binディレクトリとして /var/web/cgi-binを用いるよう設定しているので、Java CGI のプロ グラムを置く場所は/var/web/javacgiです。既にに CLASSPATHに含まれているディレクトリに Java CGI のプログラムを 置くことは好まれないと思います。 場所を決めたら、これを反映させるために Makefile を編集します。 次に root でログインして、make installを実行します。 これによって、Java のプログラムがコンパイルされ、java.cgiスク リプトがシステム設定に応じて修正され、各プログラムが適切な場所にインス トールされます。 これらに加えて本文書の HTML 版やテスト用の HTML 文書が必要であれば、 make installの代わりにmake allを実行します。

2.5 インストールされているかどうかのテスト

パッケージによってインストールが行われる HTML 文書は、 javacgitest.html, javaemailtest.html 及び javahtmltest.htmlです。 前節でmake allを実行した場合には、これらの文書は Makefile中の WEBDIR で指定したディレクトリにあります。 そうでない場合には、javacgitest.html-dist, javaemailtest.html-dist 及び javahtmltest.html-dist から各文書を作るためにmake testを実行してください。

本来はクライアント側では得られないはずである各種情報が表示されていれ ば、インストールが正常にできています。 これを確かめた後は、 CGI_Test.class, Email_Test.class, HTML_Test.classを JAVACGI ディレクトリから、 javacgitest.html, javaemailtest.html, javahtmltest.html は WEBDIR ディ レクトリから削除しても構いません。


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