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1. はじめに

最近では Linux マシンがネットワークに接続されることがますます多くなっ てきました。 またネットワーク管理の簡略化のために、ほとんどのネットワー ク(特に Sun がベースになっているネットワーク)では NIS が動いています。 Linux マシンでは、これらの NIS サービスを余すところなく受けたり、また 提供したりすることができます。 Linux マシンをすべての機能を持った NIS+ クライアントとしても動作させることもできます。が、これはまだベータの段 階です。

この文書は Linux マシンに NIS(YP) と NIS+ をセットアップする方法につい て記述したものです。いずれを採用するにしても RPC ポートマッパ の節は必ず読んで下さい。

NIS-HOWTO は

Thorsten Kukuk, kukuk@vt.uni-paderborn.de

によって編集とメンテナンスが行われています。

以前の NIS-Howto は以下の人々によって執筆されました。彼らに感謝します。

Andrea Dell'Amico       <adellam@ZIA.ms.it>
Mitchum DSouza          <Mitch.DSouza@NetComm.IE>
Erwin Embsen            <erwin@nioz.nl>
Peter Eriksson          <peter@ifm.liu.se>

訳注:v0.2 の日本語訳は根岸良征さん <negishi@yw.se.shibaura-it.ac.jp> によって公開されました。 0.6 への追随と以降の更新は中野武雄 <nakano@apm.seikei.ac.jp> が行いました。

1.1 この文書の最新版

このドキュメントの最新版は毎月 comp.os.linux.announce や comp.os.linux.misc といったニュースグループに投稿されます。また多く の Linux FTP サイトにも形態で保存されています。 ftp://sunsite.unc.ecu/pub/Linux/docs/HOWTO にもあります。

この文書の最新版はいつでも WWW で閲覧することができます。 URL は http://sunsite.unc.edu/mdw/HOWTO/NIS-HOWTO.html です。

訳注: 日本語版の文書は ftp://jf.linux.or.jp/pub/JF/ 以下にあります。 WWW ページは http://jf.linux.or.jp/JF/JF.html です。

1.2 免責

この文章は我々の知識を最大限集めて書いたつもりですが、正確でない部分も あるかもしれません。この文書で紹介しているプログラムについては、それぞ れに付属している README ファイルを必ず読んで下さい。 README ファイルに はより詳しい説明やより正確な情報が書かれているはずです。我々はこのドキュ メントをできるだけ間違いのないものにしていきたいと考えています。

1.3 フィードバックと今後の改版

この文書に関する質問やコメントがありましたら、お気軽に Thorsten Kukuk までメールを下さい。アドレスは kukuk@vt.uni-paderborn.de です。提案や批判も歓迎します。この文書に誤りを見つけたら、私に連絡して 下されば次の版で訂正します。よろしくお願いします。

訳注:翻訳に対するコメントは中野武雄 nakano@apm.seikei.ac.jp までお願いします。

なお、あなたの Linux 配布パッケージに特有の問題に関しては私にメールを 送らないで下さい!私はすべての配布パッケージを知っている訳ではありませ ん。ただ、もし解決法も送っていただければ、文書に追加したいとは思ってい ます。

1.4 謝辞

このドキュメントを作成するにあたって、直接的あるいは間接的にお世話になり ました以下の方々に感謝します。アルファベット順に:

Byron A Jeff            <byron@cc.gatech.edu>
Miquel van Smoorenburg  <miquels@cistron.nl>

yp-clients のオリジナルコードは Theo de Raadt <deraadt@theos.com> によって作成されました。 Swen Thuemmler <swen@uni-paderborn.de> が yp-clients のコードを Linux に移植し、 yp 関連のルーチン(これも Theo の 仕事)を libc に移植しました。 Thorsten Kukuk は GNU libc 2.x 向けの NIS(YP) と NIS+ のルーチンをスクラッチから書きました。

訳注:日本語訳にあたっては、詳細な校正をして下さった松本庄司さん <shom@i.h.kyoto-u.ac.jp> をはじめ、 JF メーリングリストの皆さんに お世話になりました。


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