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8. dosemu と MS-Windows 3.1

8.1 dosemu の中で MS-Windows 3.1 を使用できますか?

/doc/README.Windowsファイルにはこう書いてあります。

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*  注意!!注意!!注意!!注意!!注意!!注意!!     *
*                                                             *
*  危険です!!この機能は完全にはサポートされていませんし、  *
*  多くのバグがあります!!大きなソフトウェアはほとんど    *
*  動きません!!!以下の文章は、システムクラッシュを         *
*  覚悟した上で、実行して下さい!!!             *
*                                                             *
*  注意!!注意!!注意!!注意!!注意!!注意!!     *
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さて、WINOS2(OS/2によって動かされる Windows 3.1)を dosemu の下で動かす ことができます。Lutz と Dong に感謝!

しかし、Windows 3.1 と OS/2 両方のライセンスが必要です!

また、多くの問題があることもわかっています。Windows がしばしばデータと 共にクラッシュする、大きなプログラムは起動もしない、等々…。多くのビデ オカードで問題が起こります。(真っ白なスクリーンが見られます。しかし、 xdos 内で Windows 3.1 を使う方法も見てください。)プログラムグループが 全て消える事もあります。基本的には、苦労するだけです。

しかし、あなたが Linux の中で Windows の画面をどうしても見たくて、かつ、 この文章を隅から隅まで注意深く読んで、かつ、dosemu 開発者に "MS-Word6.0が走りません!" 等というメールを送りつけたりしないと誓うな ら…

1. dosemu と Linux のソースコードを入手する。
2. dosemu を展開する。
3. './configure' を実行して、dosemu を configure する。vm86plus は有効
   にしておかなければなりません。
4. 'make' を実行して、dosemu をコンパイルする。
5. OS2WIN31.ZIP を ??? から入手する。困ったことに、これが最初の問題で
   す。昔は ibm.com にあったのですが、今はここには無くなっています。こ
   こにあればミラーすることもできるのですが…問題点がわかりましたか?
   しかし、'archie' を使って、ネット上のどこかから見つけることができま
   す…しばらくの間は ;-)
6. OSWIN31.ZIP を WINDOWS\SYSTEM ディレクトリで展開する。
   (実際に必要なのは WINDOWS/SYSTEM/os2k386.exe とマウスドライバだけで
   す。)
7. dosemu を実行する(DPMI が 4096 等に設定されていることを確認してくだ
   さい。)
8. winemu.bat を C: ドライブにコピーする。
9. 十字を切って祈る。
好運を祈ります!

注意:これは推奨されている訳ではありません!これを試さないで下さい!
  本当に、やめておいてください!
(訳注:英語版の windows3.1 が必要です)

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8.2 winemu で 32ビット環境は使えますか?

残念ながら、使えません。 win32s は ring 0 で実行する必要があります。Linux ではこんなことは許さ れません。 (97/04/27)

8.3 vdtapi.386 ファイルが見つからないと言ったエラーが dosemu 起動時に出ます

既に説明したように、winemu では 32ビット環境は使えません。〜.386 の 名前のドライバは全て 32ビットドライバです。したがって、winemu を実行す るためには、win.ini ファイル中で 〜.386ドライバを参照している部分を全 て削除しなければなりません。 (97/04/27)

8.4 xdos 中での Windows 3.x

バージョン 0.64.3 の dosemu では xdos 中で Windows を実行することが できます。もちろん、これも全く勧められないことです。しかし、どうしても 実行したいという場合には、コンソールで Windows 3.1 を実行するよりも安 全です。もしクラッシュした場合にも、キーボードが使えなくなったりしませ んし、画面がフリーズすることもないからです。

ヒントを挙げておきます。

1. dosemu と Linux のソースを入手する。
2. dosemu を展開する。
3. "./configure" を実行して、dosemu を configure する。(vm86plus はデ
   フォルトで有効になっています。)
5. Windows 用の Trident SVGA のドライバを入手する。tvgaw31a.zip か 
   tvgaw31b.zip です。これらのファイルはホスト garbo.uwasa.fi の 
   /windows/drivers ディレクトリにあります。(ミラーはあるでしょうか?)
8. OS2WIN31 で述べたものと同じ手順を行う。
9. xdos を実行する。
10. dosemu 内で windows ディレクトリに移動し、winemu を起動する。
12. 十字を切って祈る。

8.5 dosemu 内で Windows をインストールすることはできますか?

できません。次のようなエラーメッセージで止まるはずです。

The XMS driver you have on your system is not compatible with Windows...
Windows は DOS を使ってインストールする必要があります。Windows のディ レクトリを Linux のファイルシステムのどこかにコピーし、lredir を使って dos の時と同じ場所にあるように見せかけることもできます。
Windows は d:\windows にある d:\ は Linux で /dosc としてマウントされている Windows を Linux にコピーする 例: "cp -a /dosd/windows /usr/share" dosemu 内でコピーしたディレクトリツリーを次のようにして リダイレクトする lredir d: linux\fs\dosd
dosemu は windows ディレクトリに手出しはできませんが、windows ディレク トリの変更も dosemu からは見えません。ドライブ c:> の Windows と同 じにしたい場合には、この FAQ に書かれている c:. にリダイレクトする方法 を見てください。

しかし、windows ディレクトリで "setup" コマンドを実行してドライバをイ ンストールしたり設定を変えることはできます。 (97/2/1497)

8.6 xdos 内の Windows 3.1 でマウスを使う際の注意点

マウスドライバは WinOS2 の "mouse.drv" を使います。

2. マウスをうまく使えるようにするためには、win.ini ファイルで次の設定 を行う必要があります。

     [windows]
     MouseThreshold1=0
     MouseThreshold2=0
     MouseSpeed=0

3. マウスカーソルは X ではなく、Windows によって描画されます。従ってマ ウスの座標移動は問題ありませんが、表示の更新頻度はリフレッシュレー トに依存します。(実際には2つのカーソルがあることになります。ただし、 X のカーソルは DOS-box の中では表示されません。)

4. Windows に渡される座標は相対的なものとして処理されるので、カーソル の調整が必要です。これは DOS-box にカーソルが入るのと同時に自動的に 行われます。カーソルは強制的に座標(0,0)に動かされた後、正しい位置に 戻されます。従って、カーソルの再調整を行いたい場合には、一度 DOS-box からカーソルを外に出した後、再び中に入れるだけです。 (97/2/10)

8.7 プログラムマネージャからアイコンが消えてしまいます

MS-Windows と WinOS2 ではプログラムマネージャのグループの扱いが異な ります。MS-Windows は設定を progman.ini に保存しますが、WinOS2 は system.ini に保存します。Todd T. Fries さんの(friest@acm.org) のテクニックで対処できます。

cat progman.ini >> system.ini
使うのは '>>' ですよ。 :-)


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